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ブール値

ブール値の基本​

Pythonのブール値は、True と False の2つの値を持ちます。ブール値は、条件式の結果や論理演算の結果として使用されます。

is_active = True
is_deleted = False

ブール値の操作​

論理演算​

Pythonでは、ブール値に対して論理演算を行うことができます。これには、論理積 (and)、論理和 (or)、論理否定 (not) があります。

a = True
b = False

print(a and b)  # False
print(a or b)  # True
print(not a)  # False

比較演算​

ブール値は、比較演算の結果として得られます。これには、等しい (==)、等しくない (!=)、より大きい (>)、より小さい (<)、以上 (>=)、以下 (<=) などがあります。

x = 10
y = 20

print(x == y)  # False
print(x != y)  # True
print(x > y)  # False
print(x < y)  # True
print(x >= y)  # False
print(x <= y)  # True

ブール値のキャスト​

Pythonでは、他のデータ型をブール値にキャストすることができます。bool() 関数を使ってキャストします。以下の値は False として評価され、それ以外の値は True として評価されます。

  • None
  • False
  • 0（整数および浮動小数点数）
  • ''（空文字列）
  • []（空リスト）
  • {}（空辞書）
  • ()（空タプル）
print(bool(None))  # False
print(bool(0))  # False
print(bool(''))  # False
print(bool([]))  # False
print(bool({}))  # False
print(bool(()))  # False

print(bool(1))  # True
print(bool('Hello'))  # True
print(bool([1, 2, 3]))  # True
print(bool({'key': 'value'}))  # True
print(bool((1, 2, 3)))  # True

条件式​

ブール値は、条件式の結果として使用されます。条件式は、if 文や while 文などの制御構文で使用されます。

x = 10

if x > 5:
    print("x is greater than 5")
else:
    print("x is not greater than 5")

count = 0
while count < 5:
    print(count)
    count += 1

三項演算子​

Pythonでは、三項演算子を使って条件式を1行で記述することができます。三項演算子は、<条件式> if <真の場合の値> else <偽の場合の値> の形式で記述します。

x = 10
y = 20

max_value = x if x > y else y
print(max_value)  # 20

ブール値の演算子の優先順位​

Pythonの論理演算子には優先順位があります。not が最も高く、次に and、最後に or です。必要に応じて括弧を使って優先順位を明示することができます。

a = True
b = False
c = True

result = a or b and c
print(result)  # True

result = (a or b) and c
print(result)  # True

ブール値の短絡評価​

Pythonの論理演算子は短絡評価を行います。これは、左辺の値だけで結果が決まる場合、右辺の評価を行わないことを意味します。

def func():
    print("Function called")
    return True

result = True or func()
print(result)  # True
# "Function called" は表示されません

result = False and func()
print(result)  # False
# "Function called" は表示されません

ブール値の応用​

ブール値は、リスト内包表記やジェネレータ式などでも使用されます。これにより、条件に基づいてリストやジェネレータを作成することができます。

numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]

# 偶数のみを含むリストを作成
even_numbers = [x for x in numbers if x % 2 == 0]
print(even_numbers)  # [2, 4, 6, 8, 10]

# 奇数のみを含むジェネレータを作成
odd_numbers = (x for x in numbers if x % 2 != 0)
print(list(odd_numbers))  # [1, 3, 5, 7, 9]

まとめ​

Pythonのブール値は、条件式や論理演算の結果として非常に重要な役割を果たします。基本的な操作から高度な操作まで、さまざまな方法を駆使して効率的にブール値を扱うことができます。これらのテクニックを活用して、Pythonプログラミングのスキルを向上させましょう。