宣言と代入
変数の宣言と代入の基本
Pythonでは、変数の宣言と代入は非常にシンプルです。変数を宣言する際に型を指定する必要はなく、代入する値に基づいて自動的に型が決定されます。
x = 10
y = 3.14
name = "Alice"
is_active = True
多重代入
Pythonでは、一度に複数の変数に値を代入することができます。これを多重代入と呼びます。
a, b, c = 1, 2, 3
print(a, b, c) # 1 2 3
変数の交換
Pythonでは、変数の値を簡単に交換することができます。これには一時変数を使用する必要はあ りません。
x = 5
y = 10
x, y = y, x
print(x, y) # 10 5
変数のスコープ
変数のスコープは、その変数が有効な範囲を指します。Pythonには、ローカルスコープ、エンクロージングスコープ、グローバルスコープ、ビルトインスコープの4つのスコープがあります。
global_var = "global"
def outer_function():
enclosing_var = "enclosing"
def inner_function():
local_var = "local"
print(local_var) # local
print(enclosing_var) # enclosing
print(global_var) # global
inner_function()
outer_function()
グローバル変数の使用
関数内でグローバル変数を使用する場合、global
キーワードを使用して明示的に宣言する必要があります。
counter = 0
def increment():
global counter
counter += 1
increment()
print(counter) # 1
非ローカル変数の使用
ネストされた関数内でエンクロージング スコープの変数を使用する場合、nonlocal
キーワードを使用して明示的に宣言する必要があります。
def outer_function():
count = 0
def inner_function():
nonlocal count
count += 1
print(count)
inner_function()
inner_function()
outer_function()
# 1
# 2
定数の宣言
Pythonには定数を宣言するためのキーワードはありませんが、慣習としてすべて大文字の変数名を使用して定数を表します。
PI = 3.14159
MAX_CONNECTIONS = 100
変数の型ヒント
Python 3.5以降では、型ヒントを使用して変数の型を明示することができます。型ヒントはコードの可読性を高め、IDEの補完機能を強化します。
age: int = 25
name: str = "Alice"
height: float = 5.9
is_student: bool = True
変数の初期化
変数を宣言する際には、初期値を設定することが一般的です。初期値を設定しない場合、変数の値は None
になります。
x = None
print(x) # None
x = 10
print(x) # 10
変数の削除
変数を削除するには、del
キーワードを使用します。これにより、変数がメモリから解放されます。
x = 10
print(x) # 10
del x
# print(x) # NameError: name 'x' is not defined
変数の再代入
Pythonでは、変数に再度値を代入することができます。再代入する際には、変数の型が変わることもあります。
x = 10
print(x) # 10
x = "Hello"
print(x) # Hello
まとめ
Pythonの変数の宣言と代入は非常にシンプルで柔軟です。基本的な操作から高度な操作まで、さまざまな方法を駆使して効率的に変数を扱うことができます。これらのテクニックを活用して、Pythonプログラミングのスキルを向上させましょう。